和室に合うカーテンの選び方完全ガイド|おしゃれ&違和感なしの最新実例付き

和室に合うカーテンの選び方完全ガイド

和室に合うカーテン選びで悩んでいませんか?

「カーテンをつけると違和感がある…」「和モダンにしたいけど、どう選べばいいの?」といった声をよく聞きます。

この記事では、和室の雰囲気を壊さず、むしろ引き立てるカーテンの選び方や、おしゃれに見せるコツを徹底解説します。

ロールスクリーンや色選び、賃貸・DIYでも対応できるアイデアまで幅広く紹介。

最後まで読むことで、あなたの和室にぴったりなカーテンスタイルが見つかるはずです。

目次

和室に合うカーテンの選び方完全ガイド

🪟 カーテンタイプ🎨 和室との相性💡 おすすめポイント
🌿 麻(リネン)カーテン★★★★★通気性が良く、自然素材で畳や障子との相性◎
🍃 ロールスクリーン★★★★☆シンプルで省スペース。和モダンに最適
🧵 プレーンカーテン(無地)★★★☆☆色を工夫すれば畳にマッチ。淡い色がおすすめ
🌸 和柄入りカーテン★★★★☆桜・麻の葉など、柄が和室の雰囲気を引き立てる
🔳 プリーツカーテン★★☆☆☆現代的でスタイリッシュ、洋風寄りの印象

和室に合うカーテンの選び方完全ガイドについて解説します。

①和室にカーテンはおかしいのか?

「和室にカーテンはおかしい」と感じる人は少なくありません。その理由は、和室が本来持つ伝統的な美意識や素材感に対し、カーテンが持つ洋風の印象が強いためです。

畳や障子といった自然素材と、化学繊維やドレープ感のあるカーテンが並ぶと、視覚的に違和感が生まれます。特にプリーツの深いデザインや光沢感の強い生地は、和室との調和が難しいとされています。

しかし「おかしい」と感じるかどうかは、色合いや素材の選び方次第です。ベージュやグレーなど中間色で、綿やリネンなどの自然素材を選ぶと、和の雰囲気に調和しやすくなります。

また、最近では「和モダン」というジャンルが定着しており、伝統と現代性のミックススタイルであれば、カーテンも違和感なく取り入れられます。

つまり、和室にカーテンは必ずしもおかしいわけではなく、選び方と設置の工夫で自然に馴染ませることができるのです。

「おかしい」と感じるかどうかは、固定観念だけでなく、全体の空間デザインとのバランスによるところが大きいですね。

②違和感なくなじむスタイルとは?

和室にカーテンを取り入れる際、もっとも大切なのは「全体の調和」です。違和感をなくすためには、和室の特徴である自然素材や落ち着いた色調にマッチするスタイルを選ぶことが基本です。

まず、色は畳や柱の色に合わせるのが基本です。ベージュ、生成り、抹茶色、墨色など、自然界に存在するような「和の中間色」は非常に相性がよく、違和感を感じにくくなります。

デザイン面では、派手な柄や大きなドレープは避け、直線的でシンプルなラインのものを選ぶと良いでしょう。縦のラインを意識したストライプ柄や、無地で織り柄だけが浮かぶようなシンプルデザインが理想的です。

また、素材にも注目してください。麻や綿などの天然素材は和室の雰囲気と非常に馴染みやすく、合成繊維でもリネンライクな質感のものを選ぶと、ナチュラルな印象になります。

設置方法も重要です。木製のカーテンレールを使用したり、カーテンの丈を少し短めにするなど、和の構造を意識した細かい配慮で、より自然なスタイルになります。

最終的には「空間に違和感がないか」を何度も見直し、全体のバランスで判断することが大切です。違和感のないスタイルは、見た目だけでなく心地よさにもつながりますね。

③和室カーテンのNG例と注意点

和室にカーテンを取り入れる際に避けるべきNG例と注意点について知っておくことで、失敗を未然に防ぐことができます。

まずNGとなりやすいのが、光沢感のあるポリエステル100%の厚手カーテンです。これらは洋室には適していますが、和室には素材感が合わず、浮いて見えてしまいます。

次に、派手な色やビビッドなカラー(赤、紫、蛍光色など)は避けるべきです。和室は自然光や間接光を活かした落ち着きある空間のため、こうした色は強すぎて調和を乱します。

カーテンの長さにも注意が必要です。和室は床に畳があるため、カーテンが床を引きずると見た目が悪くなるだけでなく、清潔感にも欠けます。カーテンは床から1〜2cm上げた「フロートスタイル」が最適です。

また、装飾性の強いタッセルや金具も違和感を与える原因になります。装飾は最小限に抑え、あくまで空間の引き立て役として控えめなデザインを選びましょう。

最後に、通気性や遮光性のバランスも重要です。通気性が悪いと湿気がこもり、カビの原因になることがあります。特に和室は木材や畳が湿気に弱いため、通気を妨げない素材選びが大切です。

「目立つデザイン=良い」ではなく、「背景になじむデザインこそ正解」という視点を持つと、和室にふさわしい選び方ができますね。

④理想的なカーテンの素材とは?

和室にカーテンを取り入れる際に最も重要なポイントの一つが「素材選び」です。素材は空間の雰囲気を大きく左右し、和室に合うかどうかを決定づけます。

おすすめの素材は「麻(リネン)」と「綿(コットン)」です。これらは天然素材で、和室の持つ自然美や落ち着いた雰囲気と非常に相性がよく、ナチュラルで上品な印象を与えます。

麻は通気性と吸湿性に優れており、夏は涼しく冬は暖かさを保つといった機能性も兼ね備えています。また、使い込むほどに柔らかくなり、経年変化も楽しめる素材です。

綿はやや厚みがあり、遮光性や保温性も高めやすいため、寝室など光を遮りたい和室におすすめです。しっかりした質感がありつつも自然素材ならではの素朴な風合いが魅力です。

一方、ポリエステルなどの合成繊維は、扱いやすさや価格の面でメリットがありますが、和室に馴染みにくい場合があります。選ぶ場合は、あえてリネン風の織りやマットな質感を持つものを選ぶと良いでしょう。

また、遮光性や防音性などの機能性も加味したい場合には、裏地付きの二重構造カーテンも選択肢となります。ただし重厚すぎると圧迫感が出るため、色合いや透け感とのバランスに注意が必要です。

素材は見た目だけでなく、触感や光の透け方、経年劣化の具合まで含めて「空間に合うかどうか」を判断すると良いですね。

和室をモダンに見せるカーテンアイデア5選

和室をモダンに見せるカーテンアイデア5選について解説します。

①和モダンに合うカーテンの色とは?

和モダンなインテリアにおいて、カーテンの色は空間全体の雰囲気を大きく左右します。基本的には「和の要素」と「モダンな要素」がバランスよく共存するような色味を選ぶことがポイントです。

具体的には、墨色(すみいろ)、藍色、抹茶色、焦げ茶といった落ち着いた和の伝統色を基調に、グレーやチャコールグレーなどの中間色を加えると、現代的で洗練された印象になります。

ベージュや生成りといったナチュラルカラーも和モダンに非常によく合います。これらは木材の質感や畳の色とも調和し、視覚的に心地よい空間を作り出します。

また、アクセントとして深い赤(エンジ)やからし色などをポイント使いするのも効果的です。クッションや暖簾と合わせてトータルでコーディネートすると、一層洗練された印象になります。

和モダンに合う色は「控えめでいて主張がある」バランスが大切です。空間の重厚感や奥行きを演出できる色を選ぶと、格調高くスタイリッシュな印象になりますね。

②柄入り・ストライプは使える?

和室のカーテン選びで「柄入り」や「ストライプ」は避けるべきと思われがちですが、使い方によってはモダンで洗練された印象を演出できます。

重要なのは柄の「大きさ」と「色味」、そして全体の「主張の強さ」です。例えば、大柄でコントラストの強い幾何学模様やカラフルな花柄は和室に不向きで、空間の静けさを乱してしまいます。

一方で、控えめなストライプや細かい市松模様、小さな和柄(麻の葉、青海波など)であれば、和の雰囲気を壊さずに現代的な要素を取り入れることができます。

ストライプ柄の場合、縦方向のラインは天井を高く見せる視覚効果があり、空間にメリハリが生まれます。ただし色の濃淡は柔らかく抑え、あくまで「背景としてなじむ」デザインにすると良いでしょう。

また、柄入りのカーテンを選ぶ際は、他のインテリアとの調和も重要です。クッションやラグ、照明などと色やトーンを合わせることで、柄が浮かず一体感のある空間に仕上がります。

柄やストライプも「控えめに使うこと」で、和室をスタイリッシュに見せる要素として活かせますね。

③北欧風・ナチュラルモダンとの相性

和室と北欧風・ナチュラルモダンの組み合わせは、近年インテリア業界でも注目されているトレンドのひとつです。どちらも「自然素材」や「心地よさ」を重視しているため、調和させやすい特徴があります。

北欧インテリアでは、木材の質感を生かした家具や、淡いアースカラー、ホワイトやグレーの基調が多く見られます。これらの色味は、和室に多い畳や柱の色味と自然になじみやすく、全体に統一感をもたらします。

カーテンの選び方としては、生成りやライトグレーなどの無地で、少し厚みのある綿・麻混の素材を使うと、北欧と和の良さを兼ね備えた雰囲気になります。また、小さな幾何学模様があしらわれた布も、北欧的な要素を加えるアクセントとして有効です。

家具や照明も「木×白」「ナチュラルウッド×黒」といった配色にすると、和の静けさに北欧の明るさが加わり、温かく落ち着いた空間になります。ラグや小物もコットン・リネン系で揃えると一層統一感が出ます。

ナチュラルモダンは余白を生かすデザインが基本です。物を置きすぎず、シンプルさを意識したレイアウトにすることで、和室と北欧風の相性はぐっと高まりますね。

④シンプルで映える無地デザイン

和室において「無地のカーテン」は非常に相性が良く、空間に洗練された印象と落ち着きを与えてくれます。特にモダンなテイストを取り入れたい場合は、柄よりも無地を選ぶことでバランスが取りやすくなります。

無地といっても、単に「色が一色で味気ない」という意味ではありません。織りや質感に表情のある生地を選ぶことで、さりげない高級感や素材の魅力を演出できます。例えば、ざっくりとしたリネン調や、凹凸のあるスラブ織りなどが人気です。

カラーバリエーションとしては、生成り、ベージュ、グレージュ、チャコールなどの中間色が和室には最適です。これらの色は畳や柱、ふすまと自然に馴染み、空間を広く見せてくれる効果もあります。

また、無地のカーテンは他のインテリア(クッション、ラグ、アートなど)との調和もしやすく、全体のコーディネートがしやすくなるメリットもあります。視線が分散せず、空間に一体感が生まれます。

無地=地味と思われがちですが、実際には「素材と色のセンスが問われる上級者向け」の選択です。シンプルだからこそ、空間全体の完成度を高めてくれる力がありますね。

⑤カーテン以外のアイテムも活用

和室をモダンに演出するうえで、カーテンだけに頼らず「他のインテリアアイテム」との組み合わせを工夫することで、より洗練された空間が実現します。

たとえば、【暖簾(のれん)】は和のテイストを保ちつつ、モダンな柄や中間色のものを選べば現代的な印象になります。出入口や間仕切りに使うと、カーテンのような役割を果たしつつ、柔らかな雰囲気を演出できます。

【すだれ】や【プリーツスクリーン】もおすすめです。自然素材の風合いがあり、光を柔らかく取り入れる点で、和室との相性は抜群です。特に木製のすだれは、夏場の通気性も確保でき、和モダンの要素として活躍します。

また、【ロールスクリーン】や【パネルカーテン】なども選択肢に入れてみましょう。直線的でフラットなデザインはモダンさを強調しつつ、色や素材で「和」を感じさせることが可能です。

さらに、ラグ・照明・壁掛けアートなど、部屋全体のテイストに合わせて選ぶことで、和室全体が一段階おしゃれに格上げされます。照明は和紙や木製のスタンドライト、間接照明などが好相性です。

空間を構成するのはカーテンだけではありません。多角的に考えることで、より完成度の高い和モダン空間を目指せますね。

ロールスクリーンは和室に合う?メリットと注意点

ロールスクリーンは和室に合う?メリットと注意点について解説します。

①ロールスクリーンの基本構造

ロールスクリーンは、布を巻き上げて開閉するタイプのシェードです。スプリング式やチェーン式で上下に昇降させる構造になっており、見た目がシンプルでスタイリッシュな点が特徴です。

主に窓に対してぴったりとフィットするように設置されるため、布がバタつくことがなく、すっきりとした印象を与えます。特に「フラットな面構成」を重視するモダンなインテリアとの相性が非常に良いです。

素材や色のバリエーションも豊富で、光を通す「シースルータイプ」から遮光性の高い「ブラックアウトタイプ」まで、用途に応じて選べるのがメリットです。

また、見た目だけでなく、操作性にも優れており、チェーンの引き加減で細かな高さ調整ができるため、日差しの加減やプライバシーの確保がしやすい設計になっています。

ロールスクリーンの基本構造を知ることで、そのスマートさと機能性の高さを和室にも応用できることがよくわかりますね。

②和室に合う理由と相性のよさ

ロールスクリーンが和室に合う最大の理由は、その「フラットでシンプルなデザイン性」にあります。和室は本来、障子やふすまといった平面的で直線的な意匠が基本であり、そこにロールスクリーンの形状が自然に馴染むのです。

また、色や素材を工夫することで、和室の趣を損なうことなく、機能性とデザイン性のバランスを取ることが可能です。たとえば、和紙調の生地や麻風素材を使用したロールスクリーンであれば、視覚的にも質感的にも和の空間と調和します。

さらに、畳や木材といった自然素材が多く使われる和室では、人工的な光沢感のあるカーテンよりも、ナチュラルでマットな質感を持つロールスクリーンの方が空間全体のトーンを崩さずに済みます。

ロールスクリーンは上部に収納される構造のため、開けたときに視界がすっきりするのも大きな利点です。障子やカーテンのように左右に溜まる布の存在感がなく、部屋を広く見せる効果も期待できます。

和室においては「目立たない」「馴染む」「清潔感がある」という要素が重要です。ロールスクリーンはこれらをすべて満たす、理想的な選択肢といえるでしょう。

③設置・操作の簡単さと工夫

ロールスクリーンの魅力のひとつに「設置と操作の手軽さ」があります。これは和室への導入を検討する際にも非常に大きなメリットです。

まず、設置に関しては「突っ張り式」「ビス固定式」「マグネットタイプ」など選択肢があり、賃貸住宅など壁に穴を開けられない環境でも対応しやすくなっています。とくに突っ張りタイプは工具不要で取り付け可能なため、DIY初心者でも安心です。

操作方法は主に「チェーン式」「スプリング式」「電動式」の3種類です。チェーン式は細かい位置調整が可能で、日差しの角度や時間帯に応じて柔軟に対応できます。スプリング式は手軽さが魅力で、軽く引くだけでスムーズに昇降できます。

最近ではスマートホーム化に対応した電動タイプも登場しており、タイマー設定やリモコン操作で快適性を高められます。和室に電動?と思われるかもしれませんが、現代的な和モダン空間を演出するなら十分アリな選択肢です。

さらに、設置時の「高さ」や「幅」の調整も自由度が高く、障子やふすまに干渉しないように工夫することも可能です。巻き取り部分がコンパクトなため、圧迫感を与えず、視界も広く保てます。

設置や操作が簡単で、かつ選択肢が多いことは、ロールスクリーンが和室に適している大きな理由のひとつですね。

④障子・プリーツスクリーンとの違い

ロールスクリーンを和室に導入する際、よく比較対象として挙げられるのが「障子」と「プリーツスクリーン」です。これら3つはそれぞれ特徴が異なるため、用途やデザインの好みに応じて選ぶ必要があります。

まず「障子」は、和室の伝統的な建具であり、和紙を通して柔らかく光を取り込む点が特徴です。空間全体に温かみを与える一方、開閉の自由度が低く、掃除や破損のリスクがあるのが難点です。

「プリーツスクリーン」は、蛇腹状に折りたたまれる構造で、上下にスライド可能な仕様が一般的です。和紙風の生地が多く、見た目も機能も和室との親和性が高いのが魅力ですが、やや価格が高めなのがネックとなることもあります。

一方、ロールスクリーンは「見た目がシンプルで直線的」「操作が楽」「価格帯が幅広い」など、実用面でのメリットが多く、和室の現代的な使い方にマッチしやすいといえます。

さらにロールスクリーンは、「完全に上げきれる」ため、昼間は開放的な空間に、夜は遮光性を活かしてプライバシー保護といった柔軟な使い方が可能です。

和室の雰囲気を大切にしつつ、現代的な利便性も取り入れたい場合には、ロールスクリーンが最適なバランスを提供してくれる選択肢となるでしょう。

和室に合うカーテンの色選びと配色テクニック

和室に合うカーテンの色選びと配色テクニックについて解説します。

和室に合うカーテンの色として定番人気があるのは、生成り・ベージュ・抹茶色・グレージュ・薄墨色など、自然界にある穏やかな色味です。

これらの色は、和室の柱や畳、ふすま、障子などと視覚的に調和しやすく、「目立たず空間に馴染む」特性を持ちます。色そのものが主張しすぎないため、静けさや落ち着きを大切にする和室の雰囲気にぴったりです。

特に人気が高いのは生成り(アイボリー系)やベージュです。どちらも光の反射率が高く、部屋全体を明るく見せつつ、柔らかい印象を与えるため、多くの和室に採用されています。

グレージュや薄墨色は、モダンな印象をプラスしたいときにおすすめです。グレー系はトーン次第で洋風寄りにも和風寄りにもなるため、汎用性が高く、最近は和モダン志向の方に好まれています。

定番色は「空間との調和」「長く使っても飽きがこない」「汚れが目立ちにくい」といった点でも優れており、迷ったときにはまず検討すべき選択肢ですね。

②壁や畳との調和の取り方

和室にカーテンを取り入れる際、最も重要なのが「壁や畳との調和」です。色が空間にうまく溶け込んでいるかどうかで、居心地の良さや完成度が大きく左右されます。

まず畳との調和を考える場合、畳の色に注目しましょう。一般的な緑がかった畳であれば、生成りや抹茶色、ベージュ系のカーテンが自然に馴染みます。畳の縁(へり)の色もポイントで、縁に入っている色とカーテンをリンクさせると統一感が生まれます。

壁とのバランスを考える際は、壁紙の色や質感に合わせることが基本です。白系の壁なら、淡いグレーやアイボリーで柔らかい印象を。土壁風のベージュやグレーの壁なら、同系色で濃淡をつけると立体感が出ます。

また、「濃い壁に淡いカーテン」「淡い壁に中間色のカーテン」といったコントラストのバランスも意識すると、空間がぼやけず引き締まります。全体のトーンが揃いすぎて単調になってしまう場合には、異素材のカーテンや織り柄で変化をつけるのもおすすめです。

調和とは単に色を合わせるだけでなく、「違和感を生まない」「視線を自然に誘導する」といった空間の流れも考慮する必要があります。五感にやさしい空間づくりのために、細部まで気を配ることが重要ですね。

③季節感を演出する色づかい

和室のカーテン選びでは、季節感を取り入れた色づかいを意識することで、より心地よい空間づくりが可能になります。日本の四季は色彩に富んでおり、その移ろいを室内にも反映させることで、暮らしに潤いを与えてくれます。

春には、桜や若草を思わせる淡いピンクや黄緑色、生成りなどのやさしいトーンがおすすめです。軽やかで優しい印象を与え、新生活の始まりにぴったりの雰囲気を演出できます。

夏は、涼しさを感じさせる水色、白、藍色などの寒色系が好まれます。透け感のあるリネン調の素材と組み合わせれば、視覚的にも体感的にも涼やかさを感じることができます。

秋には、紅葉をイメージしたからし色、栗色、テラコッタなどの温かみのある色合いが適しています。空間全体が落ち着いた雰囲気になり、ゆったりとした時間を過ごすことができます。

冬は、重厚感のあるチャコールグレーや深いネイビー、えんじ色などで空間に深みを持たせると、寒さを和らげる心理効果も得られます。遮光性の高い素材と組み合わせれば、断熱性も高まり実用性もアップします。

このように季節に応じたカーテンの色選びは、見た目の美しさだけでなく、暮らしや心の充実にもつながります。季節ごとに掛け替えるのが難しい場合は、クッションや暖簾などと組み合わせて、部分的に季節感を取り入れる工夫もおすすめです。

④差し色・アクセントカラーの活用

和室におけるカーテン選びでは、空間全体のトーンに合わせて落ち着いた色を選ぶことが基本ですが、「差し色」や「アクセントカラー」を効果的に使うことで、メリハリのある洗練された印象を演出できます。

差し色としておすすめなのは、えんじ、からし色、藍色、抹茶色、墨黒などの和の伝統色です。これらは主張しすぎず、和室の落ち着いた雰囲気を損なうことなく空間に彩りを添えてくれます。

たとえば、生成りやベージュの無地カーテンに、からし色のタッセルを合わせたり、藍色のラグやクッションとリンクさせることで、色のリズムを作ることができます。あくまで「ワンポイント」に抑えるのがコツです。

アクセントカラーは、視線の集中を促す効果もあるため、空間に奥行きや立体感を持たせたいときに有効です。また、色味が引き締まることでモダンな印象が生まれ、和室をより現代的な印象に仕上げることができます。

ただし、差し色が多すぎると空間に雑然とした印象を与えるため、基本のベースカラー2~3色に対し、アクセントは1色に絞るとバランスが良くなります。色数を抑えることで高級感や統一感も高まりますね。

賃貸・DIYでも和室に合うカーテンを選ぶコツ

賃貸・DIYでも和室に合うカーテンを選ぶコツについて解説します。

①突っ張り棒での設置法

賃貸物件では壁に穴を開けられない制約があるため、「突っ張り棒(テンションポール)」を使ったカーテン設置が非常に有効です。和室にも対応可能で、柱や鴨居の位置に合わせて設置すれば、簡単に自然な仕上がりが実現できます。

突っ張り棒を選ぶ際は、「耐荷重」「長さ」「固定力」を重視しましょう。カーテンが重すぎるとずり落ちる原因になるため、軽量カーテンやレースカーテンとの併用がおすすめです。

設置場所は窓枠内、あるいは鴨居の内側が理想的です。壁に接する部分にクッション材を挟むことで、畳や壁紙を傷つけずに安定性も確保できます。

また、和の雰囲気を損なわないよう、白や木目調のポールを選ぶことで空間に自然に馴染ませることが可能です。ポール自体をインテリアとして見せる「見せる設置」も、工夫次第でおしゃれに仕上がります。

簡単に取り外しができる突っ張り棒は、引っ越しが多い方や季節ごとに模様替えをしたい方にとっても便利なアイテムですね。

②賃貸におすすめの軽量カーテン

賃貸住宅では、設置の手軽さや取り扱いやすさが重要なポイントです。そのため、重厚感のある遮光カーテンよりも「軽量で柔らかい素材のカーテン」が非常におすすめです。

たとえば、ポリエステルの薄手カーテンは軽量で扱いやすく、洗濯機で丸洗いできるタイプも多いため、メンテナンス性にも優れています。また、透け感のあるシアーカーテンやレースカーテンは光を柔らかく通し、和室の落ち着いた雰囲気に自然になじみます。

麻混や綿混素材のカーテンは、軽量でありながら自然な風合いがあり、和室との相性が非常に良いです。特にナチュラル系や北欧テイストのデザインが入ったものを選べば、現代的でおしゃれな空間を演出できます。

さらに、軽量カーテンは「突っ張り棒」や「粘着式フック」にも対応しやすいため、賃貸でも施工が簡単です。万一落ちてしまっても軽量なので安全面でも安心です。

遮光性や断熱性を重視する場合には、裏地付きの軽量タイプや二重カーテンで工夫することで、見た目と機能性の両立も可能です。気軽に模様替えを楽しめるのも軽量カーテンの魅力ですね。

③和室DIYで雰囲気を高める工夫

賃貸や既存の和室でも、自分らしい空間にカスタマイズするために「DIY」は非常に有効な手段です。とくに手軽な素材とアイデアで、和の雰囲気を損なわず、かつ現代的でスタイリッシュな空間にアップデートできます。

まず手軽な方法として、「和柄のファブリックを活用する」ことが挙げられます。障子やふすまの上に和紙風のリメイクシートを貼ったり、カーテンの目隠しとして和風の布を吊るしたりするだけでも雰囲気が一変します。

また、無垢材や木目調のシートを使ってカーテンレールや窓枠を装飾すれば、安っぽさを排除し高級感のある仕上がりになります。和室の柱や鴨居と色を合わせると統一感も出て、空間が引き締まります。

さらに、LEDの間接照明を取り入れると、和室特有の陰影がより引き立ち、温かみと立体感のある空間を演出できます。布系のカーテンと合わせることで、光の透け感と素材の風合いが相乗効果を生みます。

ちょっとしたDIYで「和モダンな空間」を演出するには、大掛かりな工事は不要です。小さな工夫を積み重ねることで、自分だけのくつろぎ空間を作り上げることができますね。

④100均・ニトリで揃える方法

「お金をかけずに和室をおしゃれにしたい」という方には、100円ショップやニトリを活用する方法が非常におすすめです。手軽に入手でき、トレンドを取り入れた商品が多いため、賢く選べば驚くほど高見えする空間が実現できます。

まず100均では、突っ張り棒、カフェカーテン、カーテンクリップ、フック類などが豊富に揃っています。特にナチュラルなリネン調のカフェカーテンは、和室の小窓や目隠しにぴったりで、組み合わせ次第で和モダンな印象になります。

また、和紙風のシートやすだれ、暖簾も取り扱っており、カーテンの代替としても十分活用できます。さらに、100均の木製フレームやウッドボードを使って、簡単な間仕切りや装飾も可能です。

ニトリでは、遮光性や断熱性の高いカーテンをはじめ、和モダンスタイルに合う無地や織り柄の商品も多くラインアップされています。価格も手頃で、品質面でも満足度が高いため、長く使えるアイテムを探すのに適しています。

両者をうまく使い分けることで、コストを抑えながらもクオリティの高い和室インテリアを実現できます。100均は「アクセントや補助的なアイテム」、ニトリは「主役アイテム」として使い分けると効果的ですね。

🪟 カーテンタイプ🎨 和室との相性💡 おすすめポイント
🌿 麻(リネン)カーテン★★★★★通気性が良く、自然素材で畳や障子との相性◎
🍃 ロールスクリーン★★★★☆シンプルで省スペース。和モダンに最適
🧵 プレーンカーテン(無地)★★★☆☆色を工夫すれば畳にマッチ。淡い色がおすすめ
🌸 和柄入りカーテン★★★★☆桜・麻の葉など、柄が和室の雰囲気を引き立てる
🔳 プリーツカーテン★★☆☆☆現代的でスタイリッシュ、洋風寄りの印象

まとめ|和室に合うカーテンの選び方とスタイル

和室カーテン選びのポイントまとめ
和室にカーテンはおかしいのか?
違和感なくなじむスタイルとは?
和室カーテンのNG例と注意点
理想的なカーテンの素材とは?
和モダンに合うカーテンの色とは?
ロールスクリーンの基本構造
差し色・アクセントカラーの活用

和室にカーテンを取り入れる際には、洋室と同じ感覚で選ぶのではなく、和室特有の要素を意識することが重要です。

色・素材・デザイン・設置方法すべてにおいて「調和」と「静けさ」がカギになります。

本記事で紹介したように、和モダンスタイルやロールスクリーン、季節感を反映した色使いなど、選び方次第で和室はぐっと洗練された空間に生まれ変わります。

賃貸やDIYでも工夫次第で十分に対応可能ですので、ぜひ今回の内容を参考に、あなたの和室にぴったりなカーテンスタイルを見つけてください。

さらに詳しく知りたい方は、以下の公的資料も参考になります。

和室に合うカーテンの選び方完全ガイド

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